東野 圭吾(ひがしの けいご、1958年2月4日 - )は、大阪府大阪市生野区生まれ(本籍は東区玉造・現中央区)の日本の小説家
初期の作風は、学園物・本格推理・サスペンス・パロディ・エンターテイメントなど多彩。エンジニア出身であるためか、原子力発電や脳移植などの科学に通暁した作品も多い。
その一方でスポーツにも関心があり、大学時代には部の主将を務めていたアーチェリーや中学時代にやっていた剣道、野球、スキージャンプ、スノーボード等を題材にした作品もある。
シリーズキャラクターを必要最低限しか使わないことでも知られていて、『赤い指』『卒業』『私が彼を殺した』『悪意』『眠りの森』などの加賀恭一郎、『探偵ガリレオ』『予知夢』『容疑者Xの献身』の湯川学など数えるほどしかいない。また、同じ主人公でもストーリーはそれぞれ独立しているので、刊行順に読む必要はない。
推理小説というジャンルそのものや出版業界に対する批判・皮肉をユーモアを交えて描いた『名探偵の掟』『名探偵の呪縛』『超・殺人事件』などを発表している。
推理小説に関しては、作品を重ねるごとに徐々に作風が変化している。初期の本格推理のような意外性に重きを置いた作品が減少し、社会派推理小説のような現実的な設定に拘るようになる。1986年の『白馬山荘殺人事件』では「密室だとか暗号だとかの、いわゆる古典的な小道具が大好きで、たとえ時代遅れだといわれようとも、こだわり続けたい」と語り、本格推理小説の「お約束事」を好む発言をしていた。ところがその4年後には『名探偵の掟』のプロローグとエピローグに当たる『脇役の憂鬱』を発表。そのような「お約束事」に疑問を抱くようになる。1990年の『宿命』で「犯人は誰か、どういうトリックかといった手品を駆使したそういう謎もいいが、もっと別のタイプの意外性も想像したい」と語り、2人に課せられた宿命という意外性を読者に示した。それ以降東野の推理小説は『どちらかが彼女を殺した』『私が彼を殺した』などのフーダニットを重視した作品や、『探偵ガリレオ』『予知夢』などのハウダニットを重視した作品などスタイルを大きく転換することとなり、ミステリーの枠を広げる試みを続けている。近年は、社会性に重きをおいた作品が多い。『容疑者Xの献身』は高い評価と同時に、一部から強い批判も浴び議論を巻き起こした。
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さまよう刃いよいよ公開ですね。東野圭吾さんってヒットメーカーですよね。いろいろな作品が映画やドラマなどになっていますし。
私も大好きです。
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