百貨店の屋上「デパオク」。昭和30~40年代は、デパオクといえばミニ電車あり、ヒーローショーあり、子どもたち憧れの一大アミューズメントパーク(屋上遊園地)だった。しかし残念ながら、その数は年々減りつつある。賑わうデパ地下に比べて閑散とした印象が否めないデパオクだが、そこには今、いったい何があるのだろうか?
例えば、日本橋タカシマヤ(東京都)や近鉄百貨店・上本町店(大阪府)の屋上では、ドッグパークを設置。飼い犬を放して運動させられる場所が少ない地域に住む飼い主に重宝されている。
東急百貨店・東横店(東京都)や小田急百貨店・藤沢店(神奈川県)の屋上は、フットサルコートとして活用されている。「繁華街・中心部」「駅近」と立地の良さは抜群で、夜は23時前後まで利用できる施設が多く、会社帰りに一汗流して即帰宅、も可能だ。
伊勢丹・新宿本店本館(東京都)の屋上には、総工費約2億5000万円をかけて天然芝や季節の草花を配した"回遊庭園"が広がる。ほかに玉川高島屋(東京都)の屋上なども、「都会のオアシス」として人気が高い。しかもいずれのデパオクも、屋上緑化で地球温暖化防止に一役かっているともいえようか。
そうしてデパオクが様変わりしていく一方で、蒲田東急プラザ(東京都)の「屋上遊園地」は、今も元気に開園中。1周約3分で回りきる観覧車は、東京都内の屋上遊園地では唯一となる稀少品。また、松屋浅草、松坂屋上野店(共に東京都)でも、それぞれ100円~200円で楽しめる昔ながらのキッチュなコイン式電動遊具が健在。買い物の合間に幼児を遊ばせて寛ぐママと、リフレッシュ中の会社員が共存する光景が微笑ましい。昨今は、「昭和レトロ」にハマった若者たちのレトログッズ探索スポットとしても人気があるようだ。
[シゴトの計画より]
今、あちこちの百貨店で店じまいするという情報ばかりで 屋上に行くことまで考えてなかったですが、遊園地は子供の頃に大好きだった人はたくさんいますよね!
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